自然と社会

生理痛です。痛いというよりは…苦しい、苦しいというよりは…重い。

でもお布団にくるまって唸っていれば翌日にはサッパリ☆ だから学生時代はそれで特に問題はありませんでした。特に重いほうでもないし。でも働いてる場合、ひっじょーに困る。会社って、常に毎日体調万全な人間を前提としてシステムをつくっているから、月単位で体調が変化する体を持つ人間には辛い。17時に帰れる会社はごく僅かで、残業三昧なのが会社の現状。そんななか体調を保てるのはやっぱり圧倒的に男性だと思う。つまる所、「社員は男性」であることが会社の前提なのだ。男女雇用機会均等法はフェミにとって半分敗北というのもよく分かる。悲しいことだけれど、「男性並みの女性」にしか働く権利は保証されていないんだ。で、こういった話は世の中では「愚痴」と捉えられるので私にとっての命題は、会社で働ける体をいかに保つかなのだ。でも、会社で働ける体を手に入れるためにピルを飲もうと思ってしまうなんて、なんて悲しいんだろう。自分の体の自然なリズムを尊重できないなんて、悲しいね。

思わぬ妊娠で仕事に穴をあけざるえなくなった働く女性に浴びせられる「仕事のことを考えて、妊娠する時期を選べよ」という言葉は妊娠がコントロールできるレベルのものに成り下がったからこそ出てくる言葉だ。コントロールできない「自然」の領域に妊娠があったならば「まあ妊娠しちゃったら仕方ないよね」となるはずだ。そう考えると、妊娠がコントロールできるようになったせいで働く女性はますます子供が産みにくくなったのかもしれない。妊娠をコントロールできるようになったからこそ女性は自由になったとも言えるけど、それも過ぎれば反対に女性を縛る。

排卵はピルによって、コントロールできるようになった。そのおかげで女性は随分と助かったが、逆にいうと排卵も「自然」の領域からコントロールできるレベルに成り下がってしまったのかもしれませんね。将来「ピルを飲んで体調を一定に保つのが働く女の嗜みよ」とか言われる世の中になったらどうしよう。ピルという薬は、男には避妊薬程度に思ってもらっておいたほうがいい。あいつら、このまま騙されておいてくれますかね。

さて、どうしよう。本当にピルまで飲む価値があるものなんだろうか、働くということは。