性善説か性悪説か

孟子荀子が打ち立てた永遠のテーマ。
私はずっと性善説をとってきた。高校時代、古典のトミー先生が「どっちだと思いますか〜」と多数決を取ったとき、私のクラスでは性悪説が優勢だったのだが何と私は性善説のほうに手を挙げた。UBU伝説☆

でも、今は限りなく性悪説を信じてます。

今日、入社4カ月でアシスタントさんが辞めていった。新卒の年代ながら就職が決まらず、派遣会社を通してやっと得た職であった。しかしアシスタントといっても時給制のアルバイトなので、一人暮らしの彼女はそれだけでは生活がきつい。なので、学生時代からやっていた夜のウェイトレスのバイトをそのまま並行して続けることを希望し、それでOKという条件での配属だった。会社とアルバイト先は徒歩5分の距離だったし、アシスタントの仕事はほとんどなく暇をもてあますような状態だったので、アシスタントの仕事とアルバイトを両立させるのに大して支障はない、はずだった…。でも上司は、ある日こういったわけです。

「いつ俺が仕事頼みたくなるか分からないから、毎日19時まで居て」

しかたないので、両立していたアルバイトは辞めた。17時半終業のところを毎日とにかく19時までいるようにした。といっても仕事はないので、ただただぼーっと席に座っていなければならない。そうこうしているうちに、原因不明の熱が出るようになり、会社を休んで寝ていても熱は引かず、無理して会社に来ては悪化させ、ついには熱のために片目が腫れあがった。そのような状態なのに何故か上司は仮病を疑う。そして病床の彼女に「もうこなくていいから」とメール。それでもめげずに彼女は故郷からお母さんを呼び寄せ看病してもらい、何とか熱を引かせて会社に出てきた。しかし努力もむなしく、即上司から呼び出され、2時間近く「もうこなくていいから」という話をされることとなったのでありました…。

で。結局、悩んだ末に退職を決意。勤め始めて4カ月で職場を辞めることとなった。そして退職日を間近に控えた彼女に、上司は「男だけの送別会を開くから出ない?」と誘いをかける。重ねて上司はこういった。

「もう上司と部下じゃなくなるんだから、誰かいい子を紹介してよ」

因みに上司は既婚である。
…というわけで、公式な送別会など一切開かれないまま、退職の挨拶周りも許されず、彼女は辞めていったのでありました。

そのままではあまりにあまりなので、女性陣だけでもいいから送別会を開こうということになった。いろいろお店を考えて、今日の送別会をみんな楽しみにしていた。ところが当日。15時ごろ出社してきた上司は、その「楽しみにしている」オーラをみんなから敏感に感じ取ったのであろう。突然、予定にはない仕事を次々と部下の女性たちに言いつけ始めた。今日やる必要もなく、やらなければならないにしても上司が午前中に出社してれば15時には終わったであろう仕事を、次々といいつけ意味なく退社時刻を引き延ばす。結果、出席予定の女性陣の半数は送別会の終わり近くにしか参加できなかったのでありました…。

帰りの電車のなか。
「天性の悪意」。このテーマで、同僚女性たちとしばらく盛り上がったとさ。