自らを知れ

サラリーマン社会になじもうと努力したけど、身体から「やめれ〜っっ」という粘着質な信号を出されたので断念することにした。

もう諦めて自分に合わせて世の中渡っていこうと思う。

もともと私がこの世の中で最も執着していることは「支配されないこと」であった。言い換えれば「自由」だ。それを妨害するヤツはたとえ産みの母親だとて許さねえ。赤の他人だったら、ブッコロス。そのぐらい思い詰める人間だったことを忘れていた。

その昔、母親に対する思いとして「虫の足を捥いでおいて、自分で歩けないとせせら笑うような人だ」と父にぼやいたこともあった(父は「まあまあ」と私を慰めつつ、裏で母にそれとなく私に対する態度を注意してくれた)。心配性という名で私を縛ろうとする母親に対して「私が死ねば一番安心なんじゃない?」といったこともあった(それを聞いていた父は爆笑していた)。フェミニストとかいいながら案の定、私が28になったあたりから私に対して見合いを勧めてきたのも母親だ!ぃゃ、この話は全然関係ないけど。

そういえば付き合っている彼だって、理性的で秩序あるように見せかけて心の底ではアナーキストであった。私を支配しようとは微塵もしない人間だ。そのぶん自立を求められるが、自立しきれない私を見捨てる人間でもないし、ほんと懐深いな。ぃゃ、これも全然関係ない話だけど。

とにかく、何であろうと「支配されること」が一番私にとって不幸な状態なんだ。それを安定を求めて我慢しようとしたって、無理っつー話だ。

年頭に「もっと、とんがっていこう」とボンヤリ思ったけど、とんがらないと周りに潰されてしまうのが世の中よね。がんばって、がんがんとんがっていこう。それにつれ収入がついてくると考えよう。ぃゃ、収入がついてくるっつーより「稼ぐ」という感覚が欲しい。

この10年、世の中に合わせることを一生懸命学んできたけれど、もう充分だろ。ぁぁ、きっと充分だ。そういえば誰か書いてたなあ。「女性はいつか可愛い兎から、虎に変身しなければならんときがくる」って。今度はどうやってとんがっていくか、学んでいかねば。そうじゃなきゃ、私が不幸になる。