悪臭は東京の風物詩か…

東京って臭いですよね。ええ、超臭いですよね。
南に位置していて亜熱帯だからかと思っていたけど、
『パフューム』という小説を読んで悪臭とは都会につきものなのだと知る…。

東京は、秋だろうが冬だろうが春だろうが、臭い。人も臭いから電車のなかも臭い。この前、京王線に続く食べ物屋が一軒もない地下道で、チーズカツの匂いがしたから無邪気に「チーズカツの匂いがする〜」と言ったらMさんに「……それって……もしやアレの残り香では…」と返されて凹んだ。どこもかしこも臭いっっ、臭いよう(涙)。

しかし、秋も冬も春も臭いが、東京の真価はもちろん「梅雨」と「夏」にあるでしょう、やっぱり。悪臭とかいうより、悪臭が空気みたいな? 毎年のことで、最近はすっかり馴れてしまっていたのだけど、そんな私をすら驚愕させる悪臭にこの前出遭ってしまいました…。

その日は燃えるゴミの日だった。ゴミ収集車が通る時刻と私の通勤時刻はぴったり重なってるので、私はゴミ収集車の後を追い途中で追い抜くことになる。いつも臭いのだが、その日、あるお店の前に積まれたゴミを収集車が拾ったとき、未だかつてないガツーンとくるような悪臭が爆発(?)したのだ。臭いっていうより、「ぅぇっ」と吐き気が一気に込み上げてきてから「臭い」と気付いたぐらい。あまりの悪臭に、息を止めて吐き気を堪えるのが精一杯。嗚呼、私は吐かずにココを乗り越えられるのか…とか、清掃係の人は偉すぎる…とか真剣に考えた。前を1人で歩いていた若い男性は、思わず「くせぇよっ」と叫んでいた。悪臭の塊を抜けたときには、真剣に息を吸って今ある生に感謝しましたよ、まじで。

ぶっちゃけ、何が発生源なのか分からないから余計臭い、つーか怖い。なんつーの? タンパク質が腐ったような感じで……死臭……みたいな? 嗅いだことないけどさ。

で、無事私はその悪臭から抜けきったと思ったのだけど、迂闊だった。どうも悪臭の元である液体を踏んじゃったらしく、その日は1日中、靴の底が臭い続けたのだ…。私以外の人は誰も気付かないんだけど、でも確かに悪臭が私を包み込んでいたのだ〜。恐らく私の脳みそに刻まれた悪臭の記憶が強烈すぎて、わずかな残り香に必要以上に反応していたのではないかと思うのだけど。同僚の姉さん達に思わず涙目で「私、臭い…」と訴えちゃったもんね。嫌な1日だった…。帰り道、その悪臭の元となった店の前はまだ臭ってたし(前を行くカップルが「臭い臭い」と騒いでいた)。

で、臭くなった私の靴ですが。キッチンペーパーにハイターつけて拭ったら、なんかペーパーが茶色くなったんですけど…。まじ何だったんですか!? この液体はっっ!!!