不思議現象

昨年の暮れあたりから、やたら高校以前を思い出します。
それも段々思い出す年代がさかのぼっていって、
ここ数日は小学生低学年をふと思い出します。

何、これ、走馬灯? ま…まさか死期が近いのか…!?

というのは冗談にしても、なんででしょーねー。
でも、ほんと良かったなと思うのは、
思い出すのが楽しい記憶ばかりなところ。
大学時代以降は「あれ辛かったな」「いいこともあったけど、これも辛かったな」とか
ネガティブ思い出が多いのに比べ、なんと牧歌的な高校以前よ。

もちろん当時だって当時なりにいろいろ嫌なことはあったんですが、
そんなの全然辛い記憶ではないのだ。
幼児時代にイギリスで激しく人種差別にあったり、小学生低学年にアメリカでまたも(そこはかとなく)人種差別を受けたり、アメリカから帰ってきた直後の日本での記憶が不自然に1年分欠落していたり、その後、記憶が復活したと思ったら1年近く微熱が出続けてたり(恐らくいろいろ辛い思いをしたのか…? 自分のことなのにあくまで推測)、割と大変な目にあってるはずなのですが、思い出せなかったり、思い出したところでそんなの全然辛い思い出ではないんだよなー。

これは、当時の私は家族の庇護のもとにいたからかもしれない、と思ったりします。
大学以降は、すべての荒波を独りでかぶって立ち向かってきた
自立スタートの10年だったから、辛いと感じる度合いも増したのかな、と。
特に働き始めてからは新しい街で激務に追われ、
自ら滝に打たれに走り回った10年だったように思いますもん。
まあ自ら打たれにいかなきゃ成長もなかったと思うので後悔はありませんが、
もう1度やれと言われたら、あんなこともうできん。


とはいえ、どうも私は本当に怖かったり辛かったことって自動的に忘れるタイプであることが、正月に実家に帰ったとき、両親に思い出話をされて判明しました。
私、どうやら大学時代に一人暮らしをしていた頃、部屋のすぐ外を変質者にウロウロされて
親に助けを求めて電話をして駆けつけてもらったことがあるらしいんです(伝聞形)。
……………ん?? まったく覚えがないんですけど…。
なんでそんな恐怖体験、忘れてるんだ>自分。
まあ…おかげでこうやって「あんなこと〜こんなこと〜あ〜った〜よね〜♪」と
思えるわけで、ありがたいことですが。

だらだら書きましたが。あー…なんだろう、この人生総括感。
30を目の前にしてリセットされていく自分を感じます。
なんだろう…不思議な感覚だなあ…。