久々の観劇

どこが久々かという声が聞こえる。
でも、私としては確かに久々な宝塚観劇をしてまいりました。
贔屓退団後、初。
いっやー!! やっぱ心射抜かれるシーンは皆無だし、
「そこ!巻き戻してっ」みたいなシーンも皆無だし、
取り立てて観るべきところのない観劇体験でした(……ぃゃ、でも、これが普通よね)。

とはいえ、宝塚ファンの間でもあまり評判が良くない公演にも関わらず、
客席は立ち見が出る盛況。
なぜなら、2番手スターがギラギラの勢いを感じさせる旬の人だから。
そうなんです、宝塚は内容が悪くてもスターに勢いがあれば客席が埋まる劇団なのです。
そして観終わった後、なんだかんだいってキャッキャ言いながら公演の感想を言い合ってる私たち。「史上最悪!」とか言い放ちながら超笑顔って何。
すべては、人。人の魅力こそが世界を支配するのです。

それにしてもしかし。
ショーのなかにタンゴのシーンがあったのだけれど、
その前奏部分が前公演のタンゴシーンと何と似てること!
何だか舞台上に卒業してしまったスターさんの残像を見てしまい、
鼻がツーンとなりました…。
DVDなんかじゃ再現できない、あの舞台。思い出だけが通りすぎてゆーくー…。

ふ。

しばらく、あんなに夢中になれる舞台には出会えそうもありません。