どんなことでも経験となる

何事も経験とよくいうけれど、本当なんですねえ。

前の職場で世にも稀な性格の上司に出遭ったと思っていましたが、今の職場でまたもや似たようなのに出遭ってしまった…!
その性格とは、「傲慢かつ小心」。
ディテールは違うのに、根幹が非常に似ているため行動に似通ったところが見られるのですよ。2回連続でこういう人間に出遭うと、「もしかして私にも原因があって、こういう妙な人間を引き寄せてしまうのか…?!」なんて思いますが、でも別に職場のなかで私だけが標的にされているわけでもないし(つまり誰に対しても同様の態度を取る)、多分偶然なんだろうなあ。

しかし、その偶然のおかげで、今の上司の行動が非常に予測しやすく助かってます。たとえば、あまりの横暴に煮詰まった場合。これは簡単に事態を打開できる方法があって、まあ当たり前のことなんですけど、直属の上司のさらに上の上司、もしくは他部署の人間に話を通すのが最善の方法です。というのも、小心者の上司は、自分の権力が及ばない人間に事態がバレることを最も恐れるからです。「しまった、ウチ(自分の“支配”が届く範囲)の人間以外にバレた!」と思えば、慌てて自分がしでかしたことのフォローを自分でやり始めるのです。前の職場ではこのことに気付くのが遅く手遅れになってしまったという苦い体験があるので、今の職場になってからは思い切って上の上の上司に時たま相談に乗ってもらうようにしています。もちろん直属の上司は、私が上の上の上司に相談に乗ってもらってることを察すると(小心者は周囲のちょっとした変化に聡い)、すぐにササーッとフォローしにきます。以前の私なら、そのフォローしてくる様を見て「あれ…?やっぱりこの人、悪い人ではないのかも??」なんてコロッと騙されたのでしょうが、今の私は知っている。それは保身からくる、その場凌ぎのフォロー(ゴマカシ)だということを。だから今日も、昨日私が上の上の上司に相談したことを察知して直属の上司がフォローしにきましたが、ニコニコと聞き流しつつ気を引き締め直しました。「気は抜くな!警戒は続けるように」。必ず、もう一度、牙を剥いてきますからね。

いかなクズ体験でも、きちんと分析して消化すれば、経験となって自らを助くのですね。一体どんな類の経験値をアップさせてんだか、と、我ながら謎ですが、どんなものでも役に立てば良いのです。今時、世間知らずは物笑いの種ですし…(かつてオンナの無知は“ピュア”と尊ばれましたが)。とにかく、幸い、仕事のうえでの私の課題は見えています。困った上司が居ようが居まいが、私自身の課題を克服しないと会社を変えても同じ壁にぶつかるだけ。上司に振り回されている場合ではないのだ、自分!しっかりしろよ!