恋愛は万人のモノか

実は、高校時代の昔から考えていたことだけれど、
「恋愛は万人のモノではない」と個人的に思っている。
本当に心から「好き合って」人間関係をつくるということを
「私、付き合ってる人がいる」という人間全員がやっているとは思わない。

利害が一致した、とか、お付き合いの真似事をしてるだけ、とか、
みんなと同じようなことをしてみてるだけ、とかそんな気がする。
もちろん、本当のお付き合いをしている人も大勢いるだろうが、
本当の意味でのお付き合いをしたことがない人も
(本人は気付いていないかもしれないが)同じだけいるだろう。
因みに、それが悪いこととは全然思わない。
「恋愛は万人に必要なわけではない」と思うから。

でも「私、好きな人がいる」という状態を恋愛と呼ぶならば、
「恋愛は万人のモノである」と思う。
その「好き」がお互いに一致することはとても稀なことで奇跡的だ。
一致したときの感動たるや凄まじいものがある。
だから人間、
詩にしてみたり、物語にしてみたり、歌ってみたりするのだろうなあ、と思う。
絶対に恋愛をする必要はまったくないけれど、
恋愛できる機会に恵まれたら思い切っていったほうがいいとも思う。

と、何故こんなことをしみじみと思ったかというと。
ジョン・レノンのベストアルバムを最近聞き返しているから。

こんなに心から好きと思える女性が現れて、そしてその女性が自分のほうを向いてくれて、思想まで共有できて、なおかつ超甘えまくっても受け入れてくれて、当時ジョンがどれだけ“幸せ”を噛み締めていたことか、凄い伝わってくる。奇跡的だということは、ジョンも実感していたに違いない。

それにしても、ジョンの甘えん坊ぶりはどうなのよ!
改めて大人になって聞いてみると、もう他人ながら赤面しちゃうぐらいですよ。
ヨーコさん、女冥利に尽きますね。